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スタックの公開(基本編:ファイルの準備)

HyqerCardに必要なものは以前も提示したように、以下のとおりです。

 

必要なもの

 ・環境
  Webサーバ
  MacかPCのブラウザ(Safari,GoogleChrome

 ・必須ファイル
  htmlファイル(index.htmlなど、名称は任意)
  HyqerCardライブラリ(HyqerCard01.js)

  HyqerCardファイル
  Homeファイル

 ・オプションファイル
  その他任意のスタックファイル

 

Webサーバやブラウザは既にあるものとして、ファイルの準備について話を進めます。


ファイルの準備

 

htmlファイル

 テキストエディットなどで作成してください。名前はindex.htmlとしておいて、最低限以下を記載してください。リッチテキストではなく、標準テキストで作成することをお忘れなく。
  <html>
   <head>
    <meta http-equiv="content-type" content="text/html;charset=utf-8" />
    <title>Mac!ntosh</title>
    <script src="http://www.eonet.ne.jp/~gregor/pilot/HyqerCard01.js"></script>
   </head>
   <body>
   </body>
  </html>

 titleは変更して構いません。
 scriptタグはHyqerCardライブラリを指定します。上記のままで結構ですが、別途用意してそれを記載しても構いません。
 bodyには何の記載もいりませんが、私は一応注意喚起のため以下のテキストを書いています。
   Please enable javascript in your browser.<BR>
   JavaScriptを有効にしてください。

 

HyqerCardライブラリ
 http://www/eonet.ne.jp/~gregor/pilot/HyqerCard01.jsをご利用頂いて構いません。このファイルは将来的に私の都合で消えてしまうこともありえますので、別の場所に保存してそれを使うのもありです。ただし、こっそり修正やバージョンアップをすることがあるかもしれません。この記事ではhttp://www/eonet.ne.jp/~gregor/pilot/HyqerCard01.jsを使うことを前提とします。

 

 

さて、ここを別ウィンドウで開いておきましょう。

 

HyqerCardファイル
 Exporterで任意の名前で保存しておいてください。
 ここではそのままHyqerCardとしておきましょう。

 

Homeファイル
 Homeとして使うスタックを任意の名前で作ってExporterで保存しておいて下さい。
 ここではMyHomeとしておきましょう。

 

公開するスタック
 公開するスタックを任意の名前で作ってExporterで保存しておいて下さい。
 ここではtestStackとしておきましょう。

 

これで、ローカル環境に以下の4ファイルができたものと思います。
 index.html(htmlファイル)
 HyqerCard(HyqerCardファイル)
 MyHome(Homeファイル)
 testStack(公開するスタック)

スタックの作成・保存・インポート

ここを別ウィンドウで開いておきましょう。

スタック作成

 スタックの作成はHyperCardとほぼ同じです。

  1. HyqerCardを起動すると、Homeスタックが開きます。
  2. Fileメニューから「New Stack...」を選択するとダイアログが表示されます。
  3. 「Card size」を確認・変更の上、「New Stack Name」フィールドにスタック名を入れて「New」ボタンを押します。そうすると新しいスタックが開きます。
  4. Fileメニューから「Quit HyperCard」を選択するとFinderに戻ります。そうすると先に作成したスタックがFinber上に表示されます。


スタック保存

 作成したファイルはブラウザが持つ領域に保存されています。デフォルトではSessionStorageに保存されますのでタブを閉じたり、ブラウザを終了させると消えてしまいます。なのでMacやPCのローカルドライブへの保存の方法を記します。保存したファイルはwebサーバにアップすることで公開することができます。

  1. Finberのアップルメニューから「Export...」を選択します。そうすると「Exporter」という名前のウィンドウが開きます。
  2. セレクトボックスから保存するファイルを選択すると「File Download」というlinkがあらわれます。
  3. 上記linkを右クリックし「リンク先のファイルを別名でダウンロード...」(Safariの場合)を選択します。
  4. ブラウザのファイルダイアログが開かれるので、任意の場所、名前で保存してください。
  5. クローズボックスを押すと、「Exporter」は終了し、Finberに戻ります。

※アップルメニューは「」と表示されます。MacOSXではリンゴの形をしていますが、Windowsでは文字化けします。

※ファイルサイズがおよそ1Mを超えるとファイルを2つに分割します。それぞれダウンロードしてください。ただし、分割されたファイルをそのままimportできないので、ローカル環境で結合してください。エクスポートされたファイルの中身はテキスト形式です。

※ファイルサイズがおよそ2Mを超えると2つめがダウンロードできない可能性があります。


インポート

 保存したファイルはMac!ntoshにインポートできます。

  1. Finderのアップルメニューから「Import...」を選択します。そうすると「Importer」という名前のウィンドウが開きます。
  2. 「ファイルを選択」ボタンを押します。そうするとブラウザのファイルダイアログが開かれるので、任意のファイルを選んでください。「(ファイル名) was imported successfully.」というメッセージが表示されます。ただし、ファイルがすでに存在していると失敗します。元のファイルをFinber上で名称変更するか、ゴミ箱にドラッグ&ドロップしてSpecialメニューから「Empty Trash」を選び消しておきましょう。
  3. クローズボックスを押すと、「Importer」は終了し、Finberに戻ります。そうすると先にImportしたファイルがFinber上に表示されます。

 

2017/6/23 追記:Safariのバージョン9でインポートできない不具合が判明しました。近日中に暫定対応しますが、恒久対応は難しそうです。

2017/6/25 追記:暫定対応いたしました。Safariのv9ではString.normalize関数が実装されていないことが原因でした。同関数がない場合はファイル名に濁点や半濁点がある場合、文字コードがHyqerTalk内の文字コードと異なってしまう不都合があります。例えば別スタックから"go stack ブーイング"などという場合にファイルが見つからずスタック移動しません。Finber上でリネームすれば、見た目は変わりませんが文字コードは変更されるので解消されます。 

 

HyqerCardって何?

HyqerCardって何?

 HyqerCard(pではなくqです)はHyperCardを模したJavaScriptによるソフトウェアです。MacSafariで最適化をしていますが、MacおよびWindowsGoogleChromeでも動きます。HyperCardで作成されたスタックを動かすことはできませんが、似たような操作やHyperTalkに似た言語でスタックを作成することができます。

 

本ブログの目的

 本ブログではHyqerCardによるスタックの作成や公開に有用な情報を順次アップしていきます。不具合や機能的に不十分な所もありますので、機能の対応状況や代替手段、不具合なども情報としてお知らせしておけば、役に立つかと思います。新作スタックが作られ公開されるようなことがあれば望外の喜びです。ただ、HyqerCard利用による損害については免責でお願いします。


用語の説明

 Mac!ntosh:Macintoshに相当するもの
 Finber:MacintoshのFinderに相当するもの
 System:MacintoshのSystemに相当するもの
 HyqerCard:HyperCardに相当するもの。広義では上記3つを包含することもあります。
 HyqerTalk:HyperTalkに相当するもの

 奇妙な名前ですが、そのように命名してしまったので、今後、説明する上でこれらの用語が出てくると思います。

必要なもの

 ・環境
  Webサーバ
  MacかPCのブラウザ(Safari,GoogleChrome

 ・必須ファイル
  htmlファイル(index.htmlなど、名称は任意)
  HyqerCardライブラリ(HyqerCard01.js)
  HyqerCardファイル
  Homeファイル

 ・オプションファイル
  その他任意のスタックファイル


 これらは、サーバ側はHTTPリクエストに対してファイルを返すだけですむように、言い換えれば、サーバサイドでプログラムが稼働する必要がないようにしています。これはPHPPerlなどのサーバサイドプログラムが使えないプロバイダーのWebサーバでも公開できるということです。また、サーバサイドプログラムに依存しないため、私のサイトが消えてしまっても、必須ファイルがあれば利用継続に支障はありません。なお、Mac!ntosh上での変更はサーバ上のファイルに影響を与えません。

まずはお試し下さい

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